TOP OF JAPAN   その3-肉食-

そんなこんなで2007年8月1日のちょうど正午頃、3人は富士山頂に向けて5合目を出発した。
バスツアーの参加者全員で8合目を目指す。そこで仮眠をとり、後は自由行動になる。次の日の11時までに戻って来い、くらいのもんであった。

5合目を出て最初に目に付くのは馬である。でっかい馬。頂上までは無理だが、6合目とか7合目とかまで乗せてってくれたり、下ろしてくれたりするらしい。もちろん有料で、1万円以上するが、サクさんは最悪の手段として選択肢に入れていたようだ。
どんなにつらくても、馬に乗るくらいならゴロゴロ転がってでも戻ってやる所存のオレとツヨシとしては迷惑な話である。興ざめするほど馬糞くさい。ずーーっとくさい。
実際、6合目の手前で早くもツヨシはうんこを踏んだ。オレはツヨシが踏みそうなんをわかっていたが、黙っておいた。すると彼はうんこを踏んだ。馬のうんこを、である。

登り始めるとすごい気持ちいい。強がりだけじゃなく、とにかく天気が良く、景色がずっときれいで、振り返っては眺めてを繰り返す。体調も良くって登山の楽しさをちょっと理解した気がした。
ツヨシとオレが先を行き、サクさんと距離が開くと、ちょっと待って、合流したら休憩して、みたいなカンジ。みんなそれぞれ満喫してる。歩くとハァハァなるけど、少し休めばすぐ大丈夫になる。タバコ辞めて結構経つのも好影響なんかも。

登るにつれ、どんどん楽しくなり、登山が趣味の両親とでもまた来ようかとか考え出すくらい余裕があった。と同時に高山病が怖くなる。せっかく楽しく快調に登ってるのに、体力と関係なく発症する高山病は一番あほくさい。念のため、休憩するたび、ツヨシが買ってきてくれた酸素を2吸いづつする。が、中蓋みたいなキャップをはずしてないことに気付くのに7合目を超えるまでかかった。いや、あえて地球にお返ししたのだ。

そうこうしてると8合目に着いた。夕方6時くらいやったかな。深夜の出発までここで晩ごはんを食べて、仮眠をとったりする。到着からしばらくすると、8合目は夕焼けの場面になった。これはどんな言葉を使っても陳腐に思えるほどの美しさやった。例え頂上に行けなくても、これを見られたんやから富士山には来て良かったね、なんてツヨシと話したりした。

晩ごはんはカレーライスやった。日に2度目のカレーライスはそんなこと関係なく最高においしく、カレー後、サクさんがおごってくれたカレーヌードル(600円!)も日に3度目のカレーということに関係なくほっぺた落ちそうになった。
で、食後に明日のお弁当が配給された。中身を確認すると赤飯とミートボールが2個入ったシンプルな物だったが、これも頂上で食べたら絶対おいしいと確信した。
仮眠を取るふとんゾーンでツヨシが弁当を大事そうに片付ける。サクさんはトイレにいってる。
「これミートボールなかったら、きついすよねぇ。」
わかる、わかるよ、君の気持ち。

でも!!!!!!!

「サクさんの食べてしまおうぜ。」
言い終わるより早く、オレはサクさんの弁当を開け、一つ目をツヨシの口に、二つ目を自分の口に押し込んだ。
向かい側にいた女の子が「すごいにおいしてますよ。」って教えてくれたから、急いで水でグチュグチュしてガム噛んで。してたらサクさんが帰ってきた。必死で笑いをこらえてそのまま寝た。しばらくはヒクヒクしてた。

ツヨシはでかい声で寝言いいながらも熟睡してたけど、オレはまたしても寝れなかった。寝ても30分に一度は目を覚ました。ちょっと頭が痛かったけど、絶対頂上まで行きたかったし、寝れなくても、もう今さら関係なかった。
そして、深夜1時半頃、いよいよ山頂でご来光を拝むべく、8合目を出た。
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by sonetaku | 2007-08-08 01:53 | 富士登山記 | Comments(2)
Commented at 2007-08-08 08:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-08-10 13:43 x
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